我等は、檻を監視する者。

外れの場所で、異端の位置で、

かつての世界を眺める者。


とはいえ、傍観者というものはあまりに退屈に過ぎるもの。

だから、我等は時折その檻の隙間から手を差し伸べる。


絶望に打ちひしがれる者よ。悲哀に暮れる者よ。

迷い、傷つき、失い、それでも尚立ち上がらなければならない者達よ。

さあ、灯火を道標に、この手を取るが良い。


時にはその旅路にほんの幾ばくかの助力を与える者として。

時には戦う術無き子の、剣となり盾となりて。

時には友として敵として、或いは全知全能の神として。


汝等に一時の救いを与える、闇の導者となりましょうぞ…――――